コラム 第12回 :これが基本中の基本。肌荒れしてしまったときのスキンケア

今回のコラムでは 肌荒れしてしまったときに気を付けることやおすすめのスキンケア法を ご紹介します。
当たり前のようなことではありますが、意外に忘れてしまっている方も多いと思います。

まず、肌荒れした時に 一番注意していただきたいのが 洗顔です。

石けんも含めて、全ての界面活性剤での洗浄を中止し、しばらくの間は 「ぬるま湯」での洗顔のみに
切り替え、肌の回復を待ってください。温度は ひと肌よりも少し冷たいくらいのぬるま湯です。

もちろん、その間、メイクや日焼け止めもNGです。
メイクをしてしまうと、それを落とすために界面活性剤が必要になったり、オイルでのふき 取りクレンジングで肌をこすることになり、余計な負担を肌にかけてしまうのです。

しかし 春夏の場合、紫外線対策は必要ですので、日傘や帽子、サングラス、マスク等での 「物理的防御」を最優先にしてください。

ぬるま湯洗顔後の保湿ですが、ポリマーやヒアルロン酸などの高分子が入っていないサラサラの化粧水を
何度もたっぷりつけることがおすすめです。

ポリマーは 角質の上で膜をはって、そこで水分を保持するという役割をしますが、あくまで角質の上に乗って水分を保持しているというだけで、水分と保湿成分の角質層への浸透を 逆に邪魔するものになっています。

市販の化粧水が どれも刺激になって使用できないというくらいに敏感肌の方は 精製水の 中にグリセリンを10~15%くらい混ぜたものでもOKです。
どちらも薬局で簡単に手に入りますが、作った化粧水は冷蔵庫に保存し、2週間以内に使い切ってください。

ローションで保湿をしっかり行った後は 油分の含まれたもので保護します。
クリームや乳液が使用できる方は 水分と保湿成分、油分が同時に補給できるクリームや乳液をおすすめしたいです。

肌が敏感すぎてクリームや乳液も使用できないという方は シンプルにスクワランのみとか 、アトピーの方は ワセリンを使用されてもよいでしょう。

※ワセリンは 鉱物油ではありますが、パッチテストで 比較対象として使用されるくらい 、ほとんどの方には刺激が出ません。
人によっては パッチテストで精製水に反応し、ワセリンに反応しない方も多くいらっしゃるくらいです。


スキンケア以外に気をつけることは やはり食生活と睡眠、ストレスをためないことです。

バランスの良い食事を心がけることが一番ですが、特に意識して摂りたいのがビタミンB群 と亜鉛です。

食事で十分取れていない方には サプリメントで補助するのもよいと思います。

お肌のシンデレラタイムと呼ばれる午後10時~午前2時に できるだけ睡眠を取っておくこと も おすすめ
したいです。


肌荒れしてしまうと、今使っている化粧品が悪いのかと、外からのケアにばかりに目がいきがちですが、肌の細胞は常に入れ替わっています。

健康な肌を作る基本となるのは あくまで食事からの栄養素であって、化粧品で肌の細胞をを作ることはできないのです。